水文・水資源学会研究発表会要旨集
第18回(2005年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: 4
会議情報

8月3日(水)9:30~10:45【アジアモンスーンと水資源】
トンレサップ流域の漁業資源のトレンドに関する研究 - メコン河流域の水文条件との相関
*砂田 憲吾大石 哲宮沢 直季ペチ ソクヘム田中 大輔
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究はトンレサップ流域における氾濫地域の変化(水位と氾濫範囲)と漁獲量との関係を把握するために簡単な生態系モデルを使う.そのモデルはトンレサップ流域における漁獲量トレンドを再現する.漁獲量トレンドは洪水範囲や相対面積密度のような主要パラメーターの変化に反映される.モデルはトンレサップ流域のオポチュニスト種の卓越性を示す.また,トンレサップ流域における漁獲量の60%以上がメコン河の他の地域との行き来をする白い魚であることから,トンレサップ流域とメコン河流域との水文学的,生物学的連結の重要性が再確認される.これはセクター間,境界間の総合計画及び開発を必要とする問題である.

著者関連情報
© 2005 水文・水資源学会
前の記事 次の記事
feedback
Top