水文・水資源学会研究発表会要旨集
第19回(2006年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: 15
会議情報

森林水文(8月29日,14:40 - 16:10)
森林小流域における融雪を考慮した長期流出解析と水収支
*清水 美代
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

 日本は水資源の多くを山地河川流域に依存しており、特に積雪地域でその重要度は高く、水資源の開発・管理は的確に行わなければならない。そのためには、河川の長期的な水文解析を行い、流出特性を正確に把握する必要がある。本研究では、安藤らの長期流出解析モデルを用い、基本的な水文データよりパラメーターを算定し、融雪を考慮した長期流出解析を行い、その傾向を再現した。群馬県川場村に位置し、冬季には上流部で積雪が2_m_以上となる桜川を対象流域とした。
 その結果、積雪・融雪の影響を考慮しない時には流出量の相関が極めて低かったが、考慮するとよい相関が得られ、精度の高い解析を行うことができた。また、2000年から2005年までの5年間の流出解析の結果より、流域における水収支も明らかとなった。

著者関連情報
© 2006 水文・水資源学会
前の記事 次の記事
feedback
Top