現在、水を取り巻く厳しい状況は変わっていない。先進国の都市水使用量はほぼ安定期に入っているが、急激な都市化とともに、発展途上国の都市用水需用も急増すると考えられる。本研究は先進国として日本および米国、また発展途上国として中国の各年のデータを取り上げ、増加期と安定期において都市用水使用量が経済、気候、人口などの指標相関関係があるかを調べた。分析の結果、同様な安定期に入っている日本とアメリカの水使用量の決定因子が異なることなどが分かった、これによって、今後の中国国内の都市水使用量の分布を予測には、米国の気候因子の影響を参考にすることができると示唆された。