水文・水資源学会研究発表会要旨集
第19回(2006年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: P-9
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蒸発散
岡山県3河川流域における実蒸発散量と水収支の推定
*山本 将也諸泉 利嗣大久保 賢治小野 芳朗谷口 守
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抄録
本研究では岡山県の旭川,高梁川,吉井川の3河川流域における実蒸発散量および流域水収支を推定した。アメダス観測地点の気象データからMorton法,修正B&S法を用いて地表面被覆と標高を考慮した1kmメッシュごとの実蒸発散量を推定し,結果の検証にPenman式による蒸発散位も計算した。さらに,降雨と河川流量の差が蒸発散量であると仮定し,流域平均降水量をティーセン分割法で算出し,河川流出高は流量年表のデータを用いて流域水収支を求めた。その結果,修正B&S法による実蒸発散量は,都市部が最も低くなり一般的な傾向をとらえることができたが,Morton法はPenmanの蒸発散位とほぼ等しくなり過大に推定された。流域水収支の推定は,旭川流域では水収支から求めた蒸発散量と気象データから推定した蒸発散量の差が大きくなったが,高梁川や吉井川流域では近い値を示し妥当な水収支が推定できた。
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© 2006 水文・水資源学会
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