水文・水資源学会研究発表会要旨集
第20回(2007年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: 43
会議情報

気候変動・地球水循環 (7月27日, 9:00 - 10:45)
可変流速法を用いた全球河川シミュレーション
*ゴドク タン沖 大幹鼎 信次郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
全球河道網モデルTRIPは、世界の大河川について、グリッドからの流出量を河口まで積分したシミュレーションを行うことができる。これまでのTRIPでは、固定の河川流速が用いられていたが、長期平均流量を再現する目的では十分と言えた。しかし、洪水現象の再現には、流速の与え方についての改良が必要である。本研究では、可変流速法をTRIPに導入する。GSWP2による流出量を与えて計算を行い、可変流速法により流量の再現が向上することを示した。メコン川のPakse観測点において、再現流量と観測流量の相関係数は、固定流速の場合0.83であるのに対して、可変流速の場合0.94である。
著者関連情報
© 2007 水文・水資源学会
前の記事 次の記事
feedback
Top