抄録
本研究では河川流域における降雨-地形-流出の3特性の統一的解明を大目的としている.中でも流域地形に着目し,シミュレーションによる流域模擬発生手法を開発することが本研究の目的である.本研究では既往研究の模擬流域発生モデルを流出モデルと連結し得るモデルとするために,流域の斜面・河道発達過程を再検討し,それらの数理モデルを模擬流域発生手法に導入した.その結果,流域地形発達過程の時間的・空間的分布を表現できるモデルを開発し,特に地形発達過程の時間スケールを表現可能である点は既往研究の手法とは大きく異なる点である.