抄録
ダムの貯水容量の期別分配は、一般的に制限水位方式と称して洪水期と非洪水期の2つに期間を分けるか、年間を通じて治水容量が一定なオールサーチャージ方式がとられている。もしも貯水池の治水容量配分を、より期別に細分化すれば、所定の治水および利水の安全度を維持しながら、水運用に余裕が生じることが考えられ、近年行われている貯水位の弾力的管理や事前放流によらなくとも、利水と治水の効果を高めることが可能となる。ここでは期別に細分化した治水容量を定めるために、降雨や流量データを区分する手法について基礎的な検討を行う。