抄録
森林内で樹幹通過雨量や樹幹流下量を測定する際、転倒マス流量計を用いることで、貯留タンクを用いるよりも高い時間分解能で、欠測の少ない測定が可能となる。しかし転倒マス流量計ではマスが転倒する間に流れ込む水を取りこぼすために、特に高流量時に流量を過小評価する可能性がある。この補正に関して、Iida et al. (2012; Hydrol. Proc., accepted) による「同機種は同一の補正式で補正可能」という事実を確認するとともに、一転倒時の水量が仕様値で500mlと大きい流量計についても補正式を提示した。
