水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会2013年度研究発表会
セッションID: P3
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【降水,降雪・融雪,雪氷】
JALPSデータを用いた中部山岳域での解析雨量と雨量計との比較
*玉川 一郎杢野 誠也
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抄録

気象庁で作成されている解析雨量は、気象庁および国土交通省のレーダ観測と降水量観測を組み合わせて作成されたデータである。また、筑波大学、信州大学、岐阜大学で、「中部山岳地域の環境変動の解明から環境資源再生をめざす大学間連携事業(JALPS)」では、中部山岳域での気象観測データのアーカイブを行っている。このデータを用い、中部山岳域での解析雨量と雨量計データの比較を行った。アメダス等解析雨量作成に利用されている雨量計のある格子とその周辺では、解析雨量の方が常に多くなる傾向があり、年平均値では10%程度雨量計にくらべて過大となるが、これは解析手法に起因するものである。解析に利用されていない雨量計との比較ではこの傾向はみられない。また、山岳域での比較でも、特に暖候期には雨量計とよい一致を見せる。一部、地形の複雑な地点の雨量計との比較では、解析雨量が大きい傾向がみられた。

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© 2013 水文・水資源学会
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