水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会2018年度研究発表会
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【リモートセンシング・水資源・水環境政策】9月12日(水)14:45〜15:30
水取引は全世界的に適用可能なソフト・パスなのか?
遠藤 崇浩柿沼 薫*吉川 沙耶花鼎 信次郎
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p. 32-

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抄録

世界規模での将来の水逼迫の増大は世界的な関心事だが、複数の解決策を必要とする地域的問題でもある。水取引はこのような地域的な問題に対して適用可能なソフトな対策として政策立案者等の関心を集めているが、その適用性に関する研究は世界的にもほとんど進んでいない。本研究では、296の国と地域にて水の再利用のための最小限のルールを中心に水利転用制度の有無、土地利用権と水利権の分離、水利権没収規定の有無などの水法を詳しく調査することにより、水取引が法的に確立される可能性のある国及び地域の世界的分布を提示する。また、灌漑期間の前に利用可能な水の予測可能性と、その管轄区域を通じた地下水の公的管理という2つの追加的な前提条件も示した。

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© 2018 水文・水資源学会
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