本研究は、浮体式太陽光パネル(FPV) 設置の有無による日射量の違いがため池内の水質に与える影響を定性的に評価することを目的とし、仮想のため池において生態系モデルを用いて数値計算を行った。その結果,FPV の池の被覆率にかかわらず,Chl-a濃度は水温が藍藻類の最適水温(30℃)付近である9月まで増加し続け、その後水温低下の影響を受けて、減少に転じることが分かった。また、FPVによる池の被覆率が30%、50%、70%と増加するにつれてChl-a濃度の増加する速さは鈍化し、ピーク値でそれぞれ約15%、30%、50%抑えられる可能性を示した.栄養塩濃度についてもFPVの被覆率を増加させることで、ため池の富栄養化を防ぐことができる可能性を示すことができた。