水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会/日本水文科学会 2023年度研究発表会
セッションID: OP-1-06
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口頭発表(一般セッション)
関東平野西縁部における湧水群のマルチトレーサーの性状
*林 武司安原 正也中村 高志黒田 啓介中田 晴彦
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抄録

首都圏を擁する関東平野の西縁部には,北から南に向かって荒川扇状地,東松山丘陵,入間台地,武蔵野台地等が分布しており,これらの地域では土地利用の特徴が大きく異なっている.最も南側に位置する武蔵野台地(東京都区部)では,土地利用は市街地を主体とするが,公園等の緑地の広がる地区や小規模な農地の点在する地区もある.武蔵野台地(埼玉県内)から入間台地,東松山丘陵にかけては,大局的には市街地から郊外型,さらに農地の広がる土地利用へと遷移する.荒川扇状地では,農地が広がり畜産も行われている.本研究では,これら都市化の程度の異なる地域を対象とし,人間活動が地下水の流動や質的性状に及ぼす影響や,そのメカニズムを明らかにすることを目的として,地下地質構造や土地利用の変遷,地下水の質的性状やその変遷等を調査してきた.この一環として,これらの地域に点在する22地点の湧水を対象として,2022年12月に物理化学性状,主要溶存成分,環境同位体,PPCPs,人工甘味料,大腸菌・大腸菌群を調査した.

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© 2023 水文・水資源学会
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