日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
BiCR法の残差ベクトルをベースにしたModified S(Stabilized) CRS法の提案(行列・固有値問題の解法とその応用,<特集>平成19年研究部会連合発表会)
尾上 勇介藤野 清次阿部 邦美
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2007 年 17 巻 4 号 p. 495-509

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抄録
BiCG法の積型反復法の1つであるCGS法の収束安定性を向上させたSCGS法が提案されたが,反復1回当たりの計算量は逆に増加する傾向を帯びた.そこで,本論文では、BiCR法の残差ベクトルをベースにした反復法S(Stabilized)CRS法およびSCRS法の反復1回当たりの計算量を抑えたM(Modified)SCRS法を導出した.数値実験により,提案するSCRS法とMSCRS法の収束安定性と有用性を検証する.
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© 2007 一般社団法人 日本応用数理学会
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