日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
IDR(s)法系統の反復法に適用可能な計算量削減の工夫(行列・固有値問題の解法とその応用,<特集>平成21年研究部会連合発表会)
尾上 勇介藤野 清次
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2009 年 19 巻 3 号 p. 329-350

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抄録
IDR(s)法,Bi_IDR(s)法そしてGIDR(s,L)法と次々とIDR定理に基づく新しい反復法が近年提案されてきた.この一連のIDR(s)法系統の反復法では,密行列Pの作り方が計算コストの削減と収束性保持の観点から重要である.そこで,本論文では,それらの反復法に共通に現れる密行列Pの新しい作り方を提案する.数値実験を通して,提案するスリム化した密行列Pの戦略がIDR(s)法,Bi_IDR(s)法そしてGIDR(s,L)法の計算効率の向上に有用であることを明らかにする.
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© 2009 一般社団法人 日本応用数理学会
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