日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
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CGS系統の反復法に対する近似解精度の改善に向けたスムージング技術の再考
米山 涼介相原 研輔石渡 恵美子
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2018 年 28 巻 1 号 p. 18-38

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抄録

概要. 非対称連立一次方程式をconjugate gradient squared (CGS) 法などで解くとき,残差ノルムが大きく振動すると丸め誤差が拡大し,近似解の精度が劣化する.振動を防ぐ手法としてスムージングがあるが,既存の実装法では精度は改善されないことが知られている.本論文では,スムージングによる丸め誤差の影響を再考し,精度の改善に向けた新しい実装法を提案する.その有効性を数値実験により示す.

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© 2018日本応用数理学会
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