日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
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線形自己回帰モデルを用いて海洋波の時系列データのスペクトル解析をした場合の問題点と対処策
上野 公彦村上 敬佐々木 研志郎
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2024 年 34 巻 4 号 p. 131-173

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抄録

概要. 海洋波の時系列データのパワースペクトル密度関数を推定する場合,パワースペクトル密度関数のグラフが理論的には単峰性であるのに対して,推定結果のグラフが多峰性となる場合がある.この現象はline splittingと呼ばれるが,これまで決定的な対処策は存在しなかったので,対処策を提案する.本研究では,数値シミュレーションによる検証だけでなく,実際に計測した海洋波の時系列データを用いた検証も行った.

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© 2024日本応用数理学会
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