日本集中治療医学会雑誌
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症例報告
蘇生後のbispectral indexモニタリングが早期の治療方針決定に有用であった1症例
川島 信吾青木 善孝足立 裕史小幡 由佳子佐藤 重仁
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2011 年 18 巻 4 号 p. 643-646

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抄録
来院時心肺停止となった81歳男性の蘇生症例を報告する。患者は統合失調症の既往があり,抗精神病薬の大量服用による中毒を疑ったが,蘇生から13時間後にbispectral indexのモニタリング値が70を超えていたため,リチウムを含めた薬物中毒の可能性は低いと考えられた。適切な救急処置も奏功し,神経学的後遺症をほとんど残さずに軽快退院した。
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© 2011 日本集中治療医学会
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