日本集中治療医学会雑誌
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委員会報告
日本における小児集中治療労働力・意識調査 —集中治療医からのアプローチ—
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2013 年 20 巻 4 号 p. 671-678

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抄録
【背景】日本においても,小児ICU設置,その専門医による治療は利益を持つと考えられるが,その実態は明らかでない。【方法】2011年10,12月に本学会員を対象に横断研究を実施した。専門医所持の有無,勤務時間・施設,小児の診療経験・自信などを調査した。【結果】1,298名より回答を得た(回収率22.1%)。本学会員のうち日本小児科学会にも所属する者は5.0%,小児科学会専門医を有する者は3.7%であった。非小児科医のうち62.0%は重症小児の診察に携わらないと回答した。一方で35.1%は小児患者を診察するとし,うち25.0%は小児診療に自信はないが,せざるを得ないとした。【結論】本学会員の4~5%が小児科学会員であると考えられる。本学会員の約半数が小児診療に携わっている一方,その多くがその意思に反して小児診療に従事せざるを得ず,また診療に不安を感じる状況にあることが明らかとなった。
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© 2013 日本集中治療医学会
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