日本集中治療医学会雑誌
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委員会報告
「ICUにおける身体拘束(抑制)ガイドライン」の作成の経緯 —全国ICU看護および身体拘束(抑制)実態調査を基に—
日本集中治療医学会看護部会安全管理小委員会
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2014 年 21 巻 6 号 p. 663-668

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抄録

2000年4月に施行された介護保険法で身体抑制が原則禁止された。さらに2000年5月には厚生労働大臣が縛らない看護・介護を全面に打ち立てた「身体拘束ゼロ作戦」の推進を表明した。しかし,クリティカルな場面では生命を維持するためにやむを得ず身体拘束を行っている現実があった。そこで,日本集中治療医学会看護部会安全管理小委員会では,全国のICUにおける身体拘束の実情や問題点を明らかにし,ICUにおける身体拘束のガイドライン作成が必要であると考えた。2007年に全国のICUを有する病院1,188施設を対象に「全国ICU看護および身体拘束(抑制)実態調査」を行った。2008年に調査結果の集計・分析を行い,2009年4月に日本集中治療医学会看護部会ホームページに調査結果を掲載した。また,調査結果の分析内容から「ICUにおける身体拘束(抑制)のガイドライン」を作成し,2010年に日本集中治療医学会看護部会ホームページに掲載したので,その経緯を報告する。

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