日本集中治療医学会雑誌
Online ISSN : 1882-966X
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原 著
ICU再入室に関する危険因子の検討
武田 親宗美馬 裕之川上 大裕浅香 葉子朱 祐珍植田 浩司下薗 崇宏山崎 和夫
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2016 年 23 巻 3 号 p. 306-311

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抄録

【目的】ICU再入室に関する危険因子を検討した。【方法】後方視的診療録調査で,2012~2013年にICUを退室した患者のうち,死亡退室,18歳未満の小児患者,データ不備を除いた,生存退室患者879例を対象とした。【結果】ICU再入室は36例であった。独立した再入室の危険因子[OR]は入室時のAPACHE IIスコア[1.11 per point]と輪状甲状間膜穿刺キット挿入[15.5]と主診療科(腹部外科[7.34],頭頸部外科[9.03],その他の外科[4.74])であった。25例が隣接するハイケアユニット(HCU)からの再入室で,再入室理由の18例が呼吸器系トラブルを理由としていた。【結論】入室時の重症度が高く,喀痰排出障害がある患者の再入室のリスクは高く,HCUなどワンステップおいた退室が妥当と考えられる。

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© 2016 日本集中治療医学会
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