日本集中治療医学会雑誌
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調査報告
集中治療領域における終末期ケアに関する看護師の役割認識と課題
石川 幸司加瀬 加寿美川端 和美吉田 亜子高岡 勇子早川 峰司
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2016 年 23 巻 5 号 p. 601-604

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抄録
【目的】集中治療領域における終末期ケアに関する看護師の役割認識と実践上の課題を明らかにする。【方法】終末期医療に関する施設独自の指針を有するA病院ICU・救急部に勤務する看護師を対象に終末期ケアに関する質問紙調査を実施し,結果を分析した。【結果・考察】看護師の役割として認識していたことは,現状理解の促進,家族の意思を医師に伝える調整役,思いの傾聴などであった。 日本集中治療医学会が策定した「集中治療領域における終末期患者家族のこころのケア指針」に照らし合わせると,代理意思決定支援という家族の権利擁護に対しての役割認識が不足していた。また,臨床経験と終末期ケアの役割認識や実践内容は関連していた。
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© 2016 日本集中治療医学会
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