日本集中治療医学会雑誌
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オゾン水の殺菌効果と院内感染予防への応用
赤堀 幸男村上 篤司星 昭二
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2000 年 7 巻 1 号 p. 3-10

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抄録

多剤耐性菌による院内感染が医療現場で重要な問題になっている。易感染患者を多く抱えるICU,CCU,NICUなどでは特に大きな問題である。院内感染防止対策としては,手指洗浄による交差感染経路の遮断が基本的かつ最も有効とされている。しかし,すべての菌に有効な殺菌剤はなく,院内感染を根絶できないのが現状である。オゾンを水に溶解したオゾン水は,強力な殺菌作用を有し,一般細菌はもちろんmethicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA), vancomycin-resistant enterococci (VRE)などの多剤耐性菌に対しても,他の殺菌剤より極低濃度,5秒程度の極短時間で完全な殺菌作用を示す。一方,オゾン水中のオゾンは自然分解するため貯蔵できず,用時調製用のオゾン水供給装置が必要であり,作用機序,殺菌効果の特徴からくる独特の注意点もある。これらの問題点を考慮しても,オゾン水は手指洗浄用として最適であり,排水に悪影響しないなど,環境にも配慮した有効な院内感染対策方法を提供するものと考える。

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