情報通信学会誌
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イノベーション普及モデルを用いた携帯電話普及成熟期の特定
─世界215カ国・地域を対象とした実証分析─
江口 修平篠﨑 彰彦
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2025 年 43 巻 2 号 p. 113-123

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抄録

本研究では、世界215カ国・地域を対象に携帯電話の普及が成熟期に達しているか否か、達しているとすればいつかを検証するべく、RogersのSカーブ理論に基づき、Logisticモデルを用いて実証分析を行った。1990年から2020年までの期間を分析した結果、2000年代後半から2010年代前半を中心に209カ国で成熟期が確認された。所得グループ別にみると2008年の高所得国に続き、2013年から2014年にかけて高中所得国、低中所得国、低所得国で成熟期を迎えていることが判明した。また、各国における普及の飽和水準は各グループ間・グループ内で開きがあり、特に所得水準の低いグループでバラツキが大きいこと、加速期から成熟期までの期間は高所得国よりも中所得国や低所得国の方が短く、普及の水準だけでなく速度の面でも携帯電話が Leapfrogging的に普及していることなどが明らかとなった。

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