2014 年 7 巻 p. 67-77
本研究では,大学通信教育課程において短期間に集中的に行われるスクーリングの英語のリスニングの授業においてconnected speech と音読・発表を取り入れた授業が,参加した学生のリスニング力にどのように影響を及ぼすか,また,彼らがそれをどのように受け止めたのかを調査した。事前事後において行ったリスニングテストとリーディングテストにおいて対応のあるt 検定を行った結果,事後の点数が事前に比べ有意に高かった。事後に行ったアンケートではリスニングの授業を楽しかったかどうかについて82%,やりがいがあったかどうかについて82%の学生が、自分に自信がついたかどうかについて53%,リスニングの授業は満足感が持てたかどうかについて71%の学生が「あてはまる」「少しあてはまる」と答えていた。よってリスニングの授業においてconnected speech と音読・発表を取り入れた授業はリスニング力向上に効果的であり,参加者におおむね肯定的に受け止められたと言えるであろう。