農業農村工学会論文集
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研究論文
風食による土壌飛散に風・土壌水分が及ぼす影響
- 岩手県奥中山高原地区の火山灰性土壌畑における事例 -
有森 正浩遠藤 泰小林 孝至
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2009 年 77 巻 2 号 p. 129-136

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抄録
岩手県北部に位置する奥中山高原では4~5月の風が特に強く,風食により高原野菜などの被害が生じている.風食の実態を把握するため2005~2007年の3年間,現地の圃場において4~5月の飛土量,風速,土壌水分の観測を行った.その結果,土壌表面の含水比が28 % 以下となり,日最大風速が8 m・s-1 以上となる日には,耕地や作物に被害を与えるような規模の風食が生じ,そして3日程度の連続干天で土壌表面の含水比は28 % 近くに低下することが分かった.これらをもとに過去30年間の4~5月の気象データから,連続干天期間とその間の風速を調べ,過去の風食の発生状況を推定した.その結果,この地域で風食はほぼ毎年生じる現象であり特に4月中旬から5月上旬に起こり易く,1日のうちで飛土量が多くなるのは午前11時から午後3時で,朝・夕・夜間には起こりにくいことが示された.
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© 2009 公益社団法人 農業農村工学会
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