農業農村工学会論文集
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研究論文
層厚の異なる地盤中における単杭の静的座屈試験と弾塑性有限要素解析
岡島 賢治今井 淳一田中 忠次飯田 俊彰
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2010 年 78 巻 6 号 p. 455-464

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抄録

大地震などにおいて地盤中の拘束力が低下した杭基礎の被災事例は数多く報告されている.その被災要因には杭頭に作用する水平荷重や地盤の側方流動と共に,鉛直荷重による杭の座屈が考えられる.地盤中における杭の座屈メカニズムは,鉛直荷重を受けて変位する杭とそれに伴って変化する土圧との相互作用によるものである.本研究では,地盤中における単杭の静的座屈試験を行い,Implicit-Explicit混合型動的緩和法をリターンマッピング法と組み合わせて適用した弾塑性有限要素解析を適用することで,この解析手法が地盤中における杭の座屈メカニズムの解明に有効な解析手法であることを検証した.また,土層の厚さを変化させた実験と解析により,層厚の違いが杭の座屈に与える影響を,座屈メカニズムを踏まえて明らかにした.

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© 2010 公益社団法人 農業農村工学会
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