沖縄,島尻層群泥岩地すべりのすべり形態の異なる4事例について,地すべり土の強度図を活用してすべり面平均強度定数(
c´,
φ´)を求め,測定せん断強度適用の
c´,
φ´と比較検討した.両者の
c´,
φ´は,すべり面に破砕ピーク強度が関与する地すべりでも差は小さく,残留強度および完全軟化強度が関与する地すべりでは一致した.適切な
c´,
φ´の決定のためには,すべり面土のせん断強度測定が原則であるが,何らかの制約によってそれが困難な場合には,地すべり土の強度図を活用して
c´,
φ´を推算することができると考える.
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