抄録
傾斜農地におけるリル網の集水域の地形特性量を調べるとともに,リル網の集水域内の部分集水域面積に関する統計則およびリル網のリル密度に関する2つの予測式の有効性について調べた.本研究では,河道網におけるStrahlerの次数化法および河道網に関する地形統計則理論を援用した.調査の結果,対象リル網の集水面積に関する地形特性値やリル密度などが明らかになった.また,対象リル網のほとんどについて,リル網の集水域内の次数化された部分集水域の平均面積に関する統計則およびHorton・Schummの集水面積則がほぼ成立することが分かった.さらに,リル網のリル密度に関しては,一方の予測式は,対象リル網の大部分に対して有効であり,他方の予測式は対象リル網のうち谷頭数が47以上のリル網に対して,非常に高い精度でリル密度を予測した.