三重県宮川用水の末端給水栓においてタイワンシジミによる通水阻害の被害が報告されている.このような状況で, 先行研究で宮川用水国営1号幹線水路において, タイワンシジミが管の継手部の窪みに生息していることが報告された.これを受け, 本研究では, 被害報告が少なく, 流速, 管径といった条件の異なる宮川用水国営2号幹線水路で管内調査を行い, タイワンシジミの生息状況の分析などを行った.それらの結果を先行研究と比較するとともに, パイプラインの管勾配や継手部形状による生息数の違いなどを検討した.その結果, 被害報告の多寡によらず継手部で6,000個体/m2程度の高密度なタイワンシジミの生息が確認された.受口下流となる継手部は, タイワンシジミの堆積を抑制する形状となること, 管勾配が10°を超えるような継手部ではタイワンシジミが堆積しなくなることが分かった.