農業土木学会論文集
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干陸後の塩分挙動
笠岡湾干拓干陸ヘドロ地の農地基盤整備に関する基礎的研究 (III)
長堀 金造佐藤 晃一
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1975 年 1975 巻 56 号 p. 1-7,a1

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抄録

ライシメーターにおいて海底ヘドロ中の塩分(EC1:240~50mu/cm)は2年間で2~5mu/cm(0~20cm)まで洗脱された。脱塩は湿潤洗脱過程と乾燥集積過程を繰返しながら進行するが, 20cmより深い層の洗脱は非常に困難である。深部の脱塩にはキ裂の発達と排水の操作が重要である。乾燥が続くと, まず表土と心土との境界および土譲表面に塩分が集積するので, カンガイ水に若干の塩害防除水を加え, かつ時々洗脱カンガイを行う必要がある。

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