農業土木学会論文集
Online ISSN : 1884-7234
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管水路における過渡現象解析のための陽型有限要素法モデル(I)
解析の方法
河地 利彦シャジャリ M. H.南 勲
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1990 年 1990 巻 147 号 p. 27-34,a1

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抄録
簡略化されない運動および連続の式を基礎として,一般性の高いGalerkin有限要素法モデルを導出する。逐次時間積分にはKawachiスキーム(単段階)とLax-Wendroffスキーム(二段階)を採用し二つの異なったモデルを構築し,比較する。時間導関数の近似には,集中質量化技法と選択的整合化技法を導入し,モデルを完全な陽型とする。無摩擦と摩擦のある場合の水撃作用について,理論解あるいは特性曲線による解との比較を行い,モデルの有効性と再現性を,とくに整合化の度合との関係において論じた。解の散逸性と安定性は整合化の度合に強く影響され,Kawachiスキームでは通常の陽型スキームより大きな時間増分が設定できることを知見する。
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© 社団法人 農業農村工学会
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