農業土木学会論文集
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論理シミュレーションモデルによる農業用水改修計画原案作成過程の分析
中村 良太築山 弘毅
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1992 年 1992 巻 159 号 p. 101-105,a2

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抄録

用水改修計画の原案作成過程における専門家の思考過程が, エキスパートシステムのテストランとその調整の繰返しの作業の中で分析された。専門家はまず第一に, 改修しようとする用水を診断し, その結果を4段階評価で項目ごとにまとめ, システムに入力する。システムはそれを用いて用水の型を分類し, それに応じて将来の変化を予測する。つぎに, 各種の対応策の組合せがシステムの探査マップに従って順次選択される。その結果, 最も現在の問題点を軽減させる対応策数種類の総合した結果が妥当な事業計画として出力される。利根川流域のいくつかの用水に適用した結果はほぼ満足できるものであり, 原案作成過程がシミュレートできた。

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