農業土木学会論文集
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浅いガリの形成過程, 分布および形態特性について
中国黄土高原における実態的調査研究
張 科利細山田 健三
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1994 年 1994 巻 173 号 p. 93-99,a2

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抄録

中国黄土高原の陜西省安塞県の調査区にて,約200カ所の浅いガリについて,形成過程,分布,形態特性,発達年数などについて調査し,次のような結果を得た.
(1)斜面の上部から,面状侵食,リル侵食,浅いガリ侵食,ガリ侵食と分布し,その中で浅いガリは斜面面積のおよそ75%を占め,その深さは平均1.36m,幅10mであった.
(2)浅いガリはリルの凹んだ所に集中した水によって発達し,その分布の特性値として,浅いガリ間の平均距離,限界斜面長,限界傾斜度,限界集水面積を求めた.
(3)浅いガリの形態特性として,浅いガリの深さ,浅いガリの半幅,係数nを用いて,横断面をx-y座標で示した.

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© 社団法人 農業農村工学会
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