農業土木学会論文集
Online ISSN : 1884-7234
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Kinematic Eddy Viscosity Coefficients in Residual Current Equations with Tidal Stress
藤原 正幸河地 利彦
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1995 年 1995 巻 176 号 p. 233-240,a2

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抄録
沿岸海域の長期的な物質輸送に重要な役割を果たす残差流は,潮汐運動の非線形性に起因する潮汐応力を含んだ残差流方式を用いることにより効率的な計算が可能である。本研究では,人工湧昇流構造物による漁場開発が進められている瀬戸内海の豊後水道を対象として,水平二次元順圧場の条件下で残差流方程式中の計算結果に決定的な影響を与える渦動粘性係数の評価手法について検討した。その結果,係数は潮流の強度に依存して空間的に分布させる必要があることを明白にし,さらに混合距離理論を適用することによって,潮流振幅の二乗に比例させる形で評価が可能なことを示した。
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© The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
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