農業土木学会論文集
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嫌気性ろ床併用接触曝気方式における運転管理方法の実験的検討
嫌気性ろ床併用接触曝気方式による処理の高率化に関する研究 (I)
高橋 強治多 伸介
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1996 年 1996 巻 182 号 p. 319-327,a3

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抄録
嫌気性ろ床併用接触曝気方式で, 農村の生活排水処理を良好に行うための運転管理方法を明らかにするために, 実際に稼働している2つの処理施設を調査した.
その結果, BOD, SSの除去, 嫌気槽での脱窒は良好であり, 硝化を進行させることに重点をおいた管理が重要で, その上で返送比を上昇させるのがよいこと, 省エネルギを目的とした過度な曝気停止, 曝気槽での大型後生動物の大量発生が, 硝化の進行悪化の大きな原因であることなどがわかった. また, 大型後生動物対策として, 数日間の曝気停止, 間欠曝気, 曝気槽への有機物負荷の増加, 定期的なろ材の逆洗浄, 曝気強度の増加を検討した.
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© 社団法人 農業農村工学会
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