農業土木学会論文集
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常流と射流が混在する定常流れ計算に対する時間進行法の適用
高木 強治加藤 敬金 永化
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1996 年 1996 巻 182 号 p. 309-317,a3

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抄録
常流と射流が混在する開水路1次元流れの数値計算法としてTVDスキームを採用し, 時間進行法における陰形式差分スキームの有効性を示した. 境界領域の計算には, 特性曲線の理論を応用した陰形式差分スキームを導入して, いくつかの境界条件に対して定式化を行い, TVDスキームと併用できる有力な方法であることを示した.
数値実験では, Dam-Break問題に対する非定常流れ計算を行い, 保存型線形化方程式による良好な計算精度と膨張波領域での数値解の跳びの発生を示した. さらに水利施設を含む開水路の定常流れ計算では, 安定性に優れた非保存型線形化方程式により, 大域的に十分な精度で, 効率的に定常解が得られることを示した.
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© 社団法人 農業農村工学会
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