中国, 長江支川の眠江流域は有数の地すべり多発地帯である, 大規模な再活動型地すべりと崩壊性の初生型地すべり事例について, すべり特性の背景となる勇断特性を明確にした. 完全軟化強度および残留強度は共に高めであった. 物理的・鉱物学的性質との関連では, 完全軟化強度は石英の多少に支配され, 残留強度は雲母等の層状ケイ酸塩鉱物および粘土含量に支配された. 大変位勢断-再圧密-再勢断試験から, いったん残留強度にまで低下した勢断面が30kPa~100kPaのような低垂直応力の下で強度を回復することが認められた.