抄録
圃場整備後の均平作業の負担を少なく, かつ公平にするための整備条件および均平管理のあり方を検討した.
高低差だけによる均平管理で造成された水田の均平状態にはばらつきがあり, 均平状態の違いが均平作業の違いとなって現れる.均平作業の負担を公平にするためには個々の水田の均平状態の違いを小さくすればよいが, 高低差による均平管理では均平状態を管理することはできない.
したがって, 均平作業の負担を小さくかつ公平にするためには, 新たな均平管理基準として,(1)田面を水平にするときは凹凸優勢型,(2)傾斜をつけるときには傾斜優勢型, にする均平目標に応じた基準とすることを提案した.