農業土木学会論文集
Online ISSN : 1884-7234
Print ISSN : 0387-2335
ISSN-L : 0387-2335
Iterative Solutions of Salinity Intrusion Problems in Confined Coastal Groundwater
Hantae KIMToshihiko KAWACHIKen HIRAMATSUYoshitaka YOSHITAKE
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 1997 巻 188 号 p. 273-279,a2

詳細
抄録
海岸被圧地下水における定常塩分侵入問題の反復解法に関する研究を行った. ピカード法と部分ニュートン法を取上げ, 両手法の収束の速さと安定性を比較検討するとともに, 適当な緩和法を用いたピカード法は部分ニュートン法とほぼ同じ収束特性を持つことを明らかにした研また, 数値実験により, 緩和法は塩分輸送式に関してのみ適用するのが有効であり, 流れに対してはあまり意味をなさないことを明らかにした. 同時に収束性を高めるためには反復ごとに緩和係数を適切に変化させる必要のあることも知見した. このための方法としてファジー推論を組入れる手法を提示し, 結果, 従来のピカード法や部分ニュートン法と比べても有効であることを示した.
著者関連情報
© The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
前の記事 次の記事
feedback
Top