1997 年 1997 巻 188 号 p. 291-297,a3
広域農道等の付帯構造物であるコンクリートボックスカルバートの壁体によく発生するコンクリート内温度応力に起因する温度ひびわれを軽減防止する研究の一環として, 南九州地方におけるコンクリートボックスカルバートの現地ひびわれ調査を行った. 温度ひびわれ防止方法について, コンクリート内温度が最高に達した後にボックスカルバートの中の周囲温度を少し高くし, コンクリート内温度降下量を少し小さくし, 温度応力の変化割合を小さくして, 温度ひびわれを防止できるという仮説をたて, 第3例としての実際のコンクリートボックスカルバートの施工に仮説の方法を試み, 温度ひびわれを防止することができた。