農業土木学会論文集
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コンピュータ制御による多点化TDRシステムの試作と応用
登尾 浩助マクイネス K. J.ハイルマン J. L.
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1997 年 1997 巻 188 号 p. 299-305,a3

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抄録
農作物をとりまく自然環境, とりわけ土壌水分と溶質の動態を正確に把握することは, より適切な水管理や土壌管理を行う上で重要であると考えられる. 近年開発されたTDRを使用すると, 土壌水分量と電気伝導度を同時にしかも迅速に測定することが可能である。TDRを使ったデータ収集をより効率的に行うために, 多数の測定点からの自動データ収集を可能とするコンピュータ制御による多点切替えTDRシステムを試作した. 野外での畝間潅漑実験に試作したシステムを適用し, 土壌水分量と土壌水電気伝導度の二次元的な経時変化を同時測定した. さらに, 飽和土壌カラムを使った塩分分散係数測定の実験にも適用し, 試作したシステムの有用性を確認した.
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© 社団法人 農業農村工学会
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