農業土木学会論文集
Online ISSN : 1884-7234
Print ISSN : 0387-2335
ISSN-L : 0387-2335
安定解析に必要な強風化・破砕泥岩の強度
沖縄, 島尻層群泥岩斜面の安定問題
宜保 清一中村 真也比嘉 優吉沢 光三
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 2003 巻 227 号 p. 673-678

詳細
抄録
泥岩斜面の様々な状態と崩壊を想定し, 強風化, 破砕, 崩積 (正規圧密), 弱面の泥岩試料について強度測定試験を行った.各弱化泥岩の強度は, 試験結果と著者らの既往のデータから得られた強度定数のcとφの間の関係によってその特徴が明確にされた. c-φ関係図において, c=375kN/m2, φ=350°付近から正規圧密強度付近にまで及ぶ領域が強風化・破砕泥岩の強度ゾーンとして設定された.正規圧密強度はφ軸上のφ=23~30°の範囲にあり, 残留強度はφ=9°~17°の範囲で与えられた.φ≦10°のような低い値は残留せん断面が鏡肌を呈するほどに発達した試料で得られた.
著者関連情報
© 社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top