情報知識学会誌
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論文
Bibliometric Analysis on Japanese Advertising Activities after the End of the World War II Part I : Phenomenological features extracted from one specialized journal on advertisement
東 英弥佐藤 純一岩田 修一
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2002 年 12 巻 2 号 p. 49-70

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抄録
 現代社会で生活の基本システムである経済活動の社会連関において、言語を道具とした社会的、経済的活動である広告に着目し、日本唯一の広告専門誌「宣伝会議」の1954年から2000年の47年間613冊の全誌における掲載記事の全タイトルに用いられた言葉の出現頻度について、ビブリオメトリー分析を実施した。50年代から90年代にわたる10年期毎に、第2次大戦後の日本の廃墟からの復興と現在に至るまでの経済、産業、社会の変遷を、広告用語を通して、現象論的な特徴を明確にすることを目的に研究を行った。本稿では、広告業のマーケットコミュニケーションを通じての人間社会、環境への適応への貢献の可能性を探るため、企業製品の消費者への宣伝という狭義の広告に止まらず、産業界の発展や、社会情勢を正しく伝えることで、次の10年期への経済・社会動向、企業意識、さらに環境や国際問題等の理解に日本の広告活動が果たしてきた状況について、半定量的なビブリオメトリーで明らかにした結果を報告する。
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© 2002 情報知識学会
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