自治体をはじめ種々の組織体に備わるべきアーカイブズにおいてXMLがどのように利用されるのか,日本のアーカイブズで実現または想定される利用のあり方を考える.アーカイブズの母体となる組織体で扱われる情報や記録が電子的に存立しXML化されるとすれば,電子的情報を扱うアーカイブズでのXML利用は,その組織体の現場での記録管理やXML利用を規定し制御する可能性がある.組織体の記録管理がアーカイブズの記録史料管理と連続的になれば,アーカイブズは組織体にとって知識管理などにおいていっそう活用可能な存在となるだろう.