情報知識学会誌
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17回(2010年度)研究報告会論文集
GMAISによる環境・社会・経済トリレンマ緩解論
沢 恒雄
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2010 年 20 巻 2 号 p. 93-102

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抄録
GMA (Global Model Architecture)概念による情報システムの開発と応用研究を10数年来にわたり研究してきた。基本的な機能は、思考支援環境、集団意思決定支援環境および合意形成支援環境の提供に有る。環境・社会・経済のトリレンマ(ESETと略す)の緩解の概念モデルの構築をし、2大モデルを提唱した。1つは、人類の種だけが保有している言語文化温存モデル、2つめは、人類生物温存モデルである。相互に密接に関連を持ち21世紀の人類の最大の課題である。2大モデルの実現の手段は、人口増加速度と工業化進度の抑制しかないと確信している。そのための最終目的がESETの緩解である。日本文化の良質性を確認して、日本のみが出来る2大モデルの実現とそのCOEとして情報発信を行うために、先人と最近の叡智を紹介して、ESETの緩解のスパイラルにより21世紀最大の課題解決の方法論を考察した。
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© 2010 情報知識学会
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