情報知識学会誌
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知識グラフを用いた歴史資料の構造化:TEIとRDFの活用
小川 潤大向 一輝中村 覚北本 朝展
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2022 年 32 巻 4 号 p. 428-431

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抄録

 近年、歴史資料の中で言及される出来事や状況などの歴史知識をデータ化する動きが進んでおり、その際、複雑な情報連関の表現に適した知識グラフを利用する事例が多く見られる。一方で、知識グラフは基本的に抽象化された知識リソースを扱うため、人文学研究においてとくに重要になる一次資料テクストの表現可能性が十分ではない。この課題に取り組むべく本研究は、TEI/XMLによるテクスト・マークアップと知識グラフによる情報表現を組み合わせ、歴史知識の構造化と高いテキスト参照性を実現するデータモデルとデータ構築支援システムを提案する。

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