Twitterにおける多くのユーザ推薦システムは予測精度を重視し,ユーザのプロファイルに基づいて推薦を行う.しかしながら,このような推薦は,ユーザ自身の興味関心の範囲内から推薦される.そのため,新しい発見や驚きをもたらすようなツイートに触れることは難しく,ユーザに高い満足度を与えることができない.この問題を解決するために,本研究では,ユーザが持つ興味の意外性と有用性を考慮して,セレンディピティなユーザを推薦する手法を提案する.既存手法との比較を行うことで,推薦システムの有効性を評価した.その結果,提案手法は既存手法と比較して,多くの有用性のあるユーザを推薦できることと,一部の実験参加者により多くのセレンディピティなユーザを推薦できることにおいて優位であることが示された.