抄録
本稿では、まず、電子図書館の情報資源の構成において、文書画像データベースなどとの関係において全文データベースの位置づけを明らかにするとともに、データベースの作成・検索・表示の観点からSGMLの有効性と現在の問題点を示している。つぎに、現時点でSGMLデータベース作成のために実際に行われている方法について、実例を交えて述べている。また、全文データベースに対する情報検索において、文書構造の扱い、リージョンの演算による検索処理、複数の異なる文書構造を持つSGMLテキストの扱いなどについても、筆者の経験に基づいて述べている。