保険学雑誌
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「民間医療保険の課題と将来」―平成18年度大会シンポジウム―
問題提起:民間医療保険をめぐる現状認識と構造的特徴
堀田 一吉
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2007 年 2007 巻 596 号 p. 596_1-596_12

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抄録
今回のシンポジウムでは,近年,社会的注目を浴びている民間医療保険についての現状を分析し,将来に向けての課題を議論する。そこで本稿では,議論の前提として民間医療保険の現状と構造的特徴を整理し,シンポジウムの目的を明示する。医療保険は,伝統的保険とは異なる固有の性質を有しており,その特性を踏まえたリスク管理や商品設計が必要である。規制緩和が進展する中で,現在,夥しい種類の医療保険が各社から販売されているが,その複雑さや多様さのあまりに,消費者選択や販売体制において,一部に混乱する現象が見られている。契約者利益の保護のあり方を考える上でも,保険業界として早急に対処すべき課題は山積している。
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© 2007 日本保険学会
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