抄録
中国の保険業は,1990年代以降の改革開放加速の中で,経済の高成長,保険企業の民営化と保険企業の新設促進,積極的外資の導入によって急成長を遂げているが,一方では,生損保間の不均衡・生損保両分野における商品構成の不均衡,農業保険の不振,専業保険仲介機関の経営不振などの諸問題も表面化している。もっとも,中国の保険業は,保険密度,保険深度の水準からみて発展途上の段階にあり,今後,経済の高度成長の持続,政策面における市場改革の加速化によって,高い成長の潜在力をもっており,中国の保険市場は,内外の保険企業に大きなチャンスを与えている。